通夜に参列する場合は、略喪服・略礼装でも良いとされています。
ダークカラーのスーツやお手持ちの黒い服で全体をまとめればマナー違反にはあたりません。しかし、多くの方が喪服で参列されますので、できる限り喪服を用意されることをおすすめします。
また、葬儀・告別式は通夜よりも格式が上がるため、準喪服の着用がマナーとなります。購入が難しい場合は、レンタルがおすすめです。
Cariru BLACK FORMALの喪服レンタルは、質の高い洗練された商品をレンタルすることができます。急な訃報でも16時までに注文すると即日発送可能で、コーディネートセットなら喪服から小物まで、必要なものがすべて揃います。

喪服用に作られたパンツスーツ、パンツ喪服は準喪服にあたりますので、通夜・葬儀告別式で着ていただいて問題ありません。
ビジネス用パンツスーツや、弔事用ではないダークスーツは略喪服にあたります。通夜や弔問着としての着用であれば問題ありませんが、通夜よりも格式が上がる葬儀・告別式での着用はマナー違反となりますので注意が必要です。

バッグや靴は、黒なら何でも良いという訳ではありません。
光沢のないサテン地などの布地が好ましく、革製品の場合はスムースレザーを選びます。クロコなどの型押しやパイソン柄など、殺生を連想させるようなレザー製品は避けます。これはフェイクレザーの場合も同様です。
また、光を反射するような金具や装飾などが付いたデザインも避けましょう。

ネックレスとイヤリングは涙を表すとされており、身に着けるのが一般的ですが、無くてもマナー違反にはなりません。
ネックレスは必ず一連タイプを、イヤリングは一粒タイプを身に着けます。素材はパール、ジェット、オニキスが良いとされていますが、高級品のため貝パールなどのイミテーション素材でも大丈夫です。
色は白、グレー、黒に限ります。粒の大きさは6㎜～9㎜がマナーの範囲とされており、特に7㎜と8㎜が主流です。
年齢が若いほど小さい粒を、年齢が上がるにつれ、大きめの粒を選ぶと良いでしょう。
その他、結婚指輪以外のアクセサリーは外すのがマナーとなります。

まずストッキングですが、20デニール程度のうっすらと肌が透けるものが好ましいとされています。30デニール以上はタイツに分類され、カジュアルに見られてしまう場合があります。
冬場や寒冷地以外での着用は避けたほうが良いでしょう。
髪型やお化粧に厳密なマナーはありませんが、どちらも控えめであることが大事です。髪が長い方は一つにまとめ、お化粧はラメなど派手なものを避け、ナチュラルメイクを心がけましょう。

弔事の席では、荷物は必要最低限にまとめるのがマナーと言われています。
そのため、弔事用バッグも小さめに作られているものが多く、万が一入りきらない場合は黒いサブバッグを使用すると良いでしょう。
最低限準備しておきたい持ち物は以下の通りです。

・お財布
・スマートフォン
・香典、袱紗
・数珠、あれば数珠ケース
・ハンカチ、ティッシュ
・ストッキングの替え

お悔みの言葉とは、葬儀やお通夜の受付で香典を渡す際や親族の方と対面した際に用いる言葉です。
「このたびはご愁傷様です」
「心からお悔やみ申し上げます」
「ご冥福をお祈りいたします（※仏式葬儀のみ）」
親族との面識がある方の場合は、こうしたお悔やみ言葉をお伝えした後に、「どうかお気をしっかりお持ちくださいね」のような、労いの言葉を添えるとよいでしょう。

人づてに訃報を聞いた場合は欠席の旨を伝える必要はありませんが、ご遺族から直接連絡があった場合は欠席を伝えます。
その際、詳細な理由を伝える必要はなく、「どうしても都合がつかず…」「やむを得ない事情がありまして…」と、端的に欠席の意向を伝えます。
お悔やみの気持ちだけでも伝えたい場合は、以下の方法があります。

1.弔電を送る
葬儀の前日までに、喪主宛に送ります。
インターネットから申し込むことができ、マナーや例文などのサポートもあります。

2.香典を送る
香典を送る際は、現金を入れた香典袋を現金書留めの封筒に入れて、喪主宛に送ります。お悔やみと欠席を詫びる手紙を同封しましょう。

3.弔問に伺う
通夜・葬儀告別式後3日～四十九日の間で伺うのが良いとされています。事前に弔問の日時をご遺族へ伝え、了承を得たうえで伺います。
服装は喪服でもなくて大丈夫ですが、ダークカラーを基調とした服装を心がけてください。香典は弔問時に渡しますので忘れず用意しましょう。

職場や取引先関係、社員の家族、友人やその家族、ご近所に対して、香典を包む金額は5,000円が一般的です。
気を付けたいのは、香典では新札は使用しないということ。香典袋の上部中央には「御霊前」、下部中央には自身の名前を書きます。この時薄墨の筆ペンを使用しますが、中袋の金額や住所氏名は黒ペンで書きましょう。
昔と比べ香典の意味や目的も変わりつつあり、現代では「故人の遺族を経済的に助けると」いう意味合いが強くなっています。
香典は必ず持参しましょう。

宗派によって異なると言われるお焼香ですが、基本的な作法は同じです。

1.焼香台の少し手前で遺族と僧侶へ一礼
2.数珠を左手にかけ、抹香をつまんで額の高さまであげ（おしいただき）、香炉へくべる
3.2を1回～3回繰り返す
4.遺影に向かって合掌し、一礼
5.焼香台から一歩さがり、遺族へ一礼し席へ戻る

宗派によって異なるのは、抹香を香炉へくべる回数や、つまんだ抹香を額へおしいただく作法を行うかどうかです。
焼香は僧侶、喪主、ご遺族の順に故人の宗派で行われますので、不安な方は、喪主とご遺族の作法を確認しておくと良いでしょう。